POM Tracker miniでAPRS

2015年11月5日

時々iPhoneのiBCNUでAPRSやってましたが、いちいち起動させるのが面倒だったり、起動させるのを忘れてしまったり(コレがいちばん多い)、起動させた後、ミュージックアプリなどを起動させた場合、またiBCNUをフロントに持ってこないとAPRSとして動いてくれません。
特に、クルマに乗ってる時はiPod代わりとなったiPhoneで音楽を聴くことが多い為、起動するのが面倒だったり、忘れてしまったりすることが多々あります。

ただ、iBCNUも、表示がカッコいいので起動させておいても楽しいのですが。

そこで、やはり普通にアマチュア無線家らしく電波を使い、エンジンスタートで自動的に電源が入ってAPRSスタートみたいに出来ないかと思ってました。

TinyTrackなら無線機と繋いでおけばAPRSができますが、輸入しなければなりません。面倒・・・。

そこで、いろいろ調べたら、愛媛生まれのPOM Tracker miniというPIC ICを使ったキットを見つけました。

POMとは愛媛名物ポンジュースが由来とのことです。

ええ、ポンジュース大好きですとも。

ポンジュースのアイスもあり、この猛暑の夏には何本食したことか。

約¥6kでお釣りが来るほど安価で、しかもPOM Tracker miniという名前が気に入り、即注文。
届いてから約2週間、ようやく時間ができたので組立にとりかかりました。

半日で組立が終わり、仮配線で無線機と繋いで「ピーギャー」が聞こえるかチェック・・・聞こえない・・・。

いろいろ調べ、無線機やマイク入力の配線に問題があるのか、それともPOM Tracker miniからの出力が出ていないのかの切り分けが必要なので、スーパーローカルのMr,K.Gにハンディ機を借りて再度調査。
結果、POM Tracker miniからの出力が出ていないことが判明。
まず部品配置を疑い、よーく見てみると抵抗の差し間違いを発見。
ものすごい小さい抵抗のため(5mmくらい?)、赤赤橙と赤赤黄の見分けがつかなかった・・・。
それを差し替えて再びテスト・・・やっぱりピーギャーが出ない。

さて、どうしたものか・・・・・。

その日はもう遅いので翌日に再調査。
部品の差し間違いは一通り調べたので、今度はパターン上の半田ブリッジを調べる。
正直、40過ぎて老眼入ったおっさんにとって、狭いパターン上の半田ブリッジを調べるのは至難の業でした。
昔、某メーカーの機械修理をやってた頃は、電子基板上の半田クラックを見つけるのが誰よりも得意なのが自慢だったのですが(笑)、今はとても無理でしょう。
虫眼鏡とかあればいいんですが、残念ながら手元にはなく、iPhoneで拡大鏡アプリを落として組立資料にあるプリントパターンとを照らし合わせ、PICからの出力から追って行くと、半固定VRの足一本がどうも半田ブリッジっぽい。
一旦半田を吸い取り、ブリッジしてるらしき部分をカッターで削り、再度半田付け。今度はできるだけ少量の半田を流します。
そして、再び無線機に繋いでチェックすると・・・・・見事「ピーギャー」が出ました!

aprs.fiでJR0GFM-12も確認出来ました。

これでようやく完成。

無線機は10年以上眠っていたIC-2Nと10Wのブースターを繋ぎます。
(ちなみにこの無線機はかつて露組ねっとで重要なノード局として活躍していました(笑))

クルマに乗せるにはそのままだとバラバラなのでタッパに入れました。

周波数は144.66MHz固定で、もし万一メインチャンネルに勝手に切り替わったりしてしまわないようMAINとDIALのスイッチには強力なテープを貼って動かないように固定。
そしてAPRS機器一式はクルマのトランクの隅のほうに設置しました。

ハンディ機+ブースターなので、どうしても大仰になってしまいます。
近々、もっとシンプルに、2mのモービル機のジャンクなんかを手に入れて設置したいですね。

というわけで、斯くしてJR0GFM-12がAPRSデビューとなりました。
これで長距離移動も楽しそうです。

最後に、POM Tracker miniという素晴らしいキットを開発し、安価にてご提供頂いたJA5ILM局に心より感謝致します。

 

APRS

Posted by JR0GFM